ホーム > コラム > 人間性主義

コラム

人間性主義

「利害関係<人間関係<人間性」と人間性中心で考えること。



これまでの5つの主義は、ともに市場攻撃法における考え方です。
つまり企業の外部に対する身の施し方のみでした。



人間性主義とは外部と同時に企業内部における人間関係、人間の伸ばし方など、身の施し方についての考え方です。



人は、どれだけ仕事ができ、頭が切れても、自分のことしか考えない、エゴイズムに徹した人間を尊敬することはできないものです。
企業も同様で、自分のことしか考えない企業は、取引先や顧客そして社員からも受けいれられないのです。
今の世の中は「あの人(企業)は信用できるし、尊敬もできる。あの人(企業)だから取引したい。あの人(企業)だから付き合いたい。あの人(企業)だから買いたい。」という時代です。



これからの競争に勝つポイントは、対外的な人間関係を大事にすることそして人間性をできるだけ本物に近づけるように努力することです。
また経営者は、人を信頼し、信頼されるに足る人間性をもつように努力することが大事です。



人間は相手から理解されていると感じられたときに、はじめて相手を信頼するものです。
人というのは受動的な動物であり、相手からも信頼されていると感じなければ、その相手を信頼することができません。



これは、心理学上の「反射の原則(自分の相手に対する態度が、相手の自分に対する態度として現われ返ってくるという心理的な作用からも明らかです。



企業人事においても「性悪説にもとづいた人事制度」ではなく、「性善説に基づいた人事制度」を行うべきです。
つまり、社員を信頼し、社員に経営者のもつ権限を分割して委譲できるかどうかが、伸びる企業の1つの条件なのです。
委譲は信頼の結果生まれてくるものであるとすれば、そこに「反射の原則」が働き、社員もまた経営者を信頼するようになるのです。



これが人間性主義の根本です。


<< 一覧へ戻る