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調査データを利益に変える

調査データを分析する手法は、いろいろあります。

マーケティングの書籍を読むと、分析フレームワークや手法がいっ
ぱい載っていますが、本当に現場で使えるものは意外と限られてい
ます。


私たちがよく使う手法の1つに、3C分析があります。

3Cとは、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)
の英語の頭文字を取ったもので、この3つの視点から、自社を取り
巻く環境を把握して、戦略の方向性を導き出すというものです。


では、データが用意できたら、すぐ3C分析できるのか?

実は、そうではないんです。

多くの企業で、分析の前に欠けているものがあるのです。

それは何かわかりますか?


・・・『仮説』です。


分析は仮説ありきで進めなければいけません。

もちろん、仮説ですから「前提」ではありません。ガチガチに決め
てしまうのは問題ありですが、ある程度の仮説がないと、調査が効
率的に進まないですし、いつまでたっても結論が出ないため、方向
性を決められません。


調査の初期段階で、ある程度の仮説を出し、それを元に調査データ
の収集をします。


ですから、コンサルティングで求められる大事なスキルとして、
『仮説構築スキル』が挙げられます。


仮説が設定できたら、いよいよ3C分析に入ります。


3Cとは、顧客(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)
の英語の頭文字を取ったもので、この3つの視点から、自社を取り
巻く環境を把握して、戦略の方向性を導き出すというものです。


基本的には、それぞれの切り口から次のような項目を抽出します。


■顧客分析

・主要顧客のライフサイクル

・顧客が認識しているあなたの会社の強み

・顧客が求めている顕在ニーズ/潜在ニーズ

・顧客の顧客のニーズ

・顧客から出ている不満 など


■競合分析

・競合の戦略

・競合の強みと弱点

・競合に勝てる分野/勝てない分野

・競合しない軸は何か

・競合から見習うべき点 など


■自社分析

・季節性(繁忙期と閑散期)

・自社が認識している強みと顧客が認識している強みとのギャップ

・利益貢献度の高い顧客

・理想の顧客増

・捨てるべき顧客 など


これらの項目を抽出できたら、


『さらに伸ばすべき強み』と『解決すべき課題』


とに分け、CSF(Critical Success Factor:重要成功要因)を設定
します。CSFとは、簡単にいうと、重要視すべき施策やテーマのこと
です。


船井総研では、長所伸展という考え方がベースにあるため、『さら
に伸ばすべき強み』を最重要視します。

とはいえ、問題がある部分はしっかり止血しないと致命傷になって
しまう可能性があるので、問題点も解決していきます。


ここまでやれば、戦略は立てられるのか?

いや、そうではありません。

戦略はもっと多面的にみる必要があります。


3C分析では、顧客、競合、自社の視点から、自社を取り巻く環境
を把握して、戦略の方向性を導き出しました。

一方、SWOT分析は、S(Strength:強み)W(Weekness:弱み)
O(Oppotunity:機会)T(Threat:脅威)の4つの視点から自社
を取り巻く環境を分析するものです。

さらに、SWOT分析で抽出された4つの項目をクロスさせること
で戦略の方向性を導き出します(クロスSWOT分析)。


<クロスSWOT分析>

■強み×機会
自社の強みで取り込める事業機会の創出

■強み×脅威
自社の強みで脅威を回避または事業機会の創出

■弱み×機会
自社の弱みで事業機会を取りこぼさないための対策

■弱み×脅威
自社の弱みと脅威で最悪の事態を招かないための対策


クロスSWOT分析では、4つの視点があります。
では、どの視点を最も重要視するべきでしょうか?


「強み×機会」です。


船井総研のコンサルティングの基本的な考え方の1つに、「長所
伸展」があります。

ここでもやっぱり長所を伸ばすことが一番大事です。
強みを伸ばすことが、他社との競争力を上げることになります。


ただ、SWOT分析を実施すると「弱み」はいっぱいでるのですが、
「強み」がなかなか出てこなかったりします。

人間どうしても短所に目が行きがちな傾向がありますから、ここは
努めて「長所」を見つけるように心がけてください。


ただし、SWOT分析をする際には、他にも注意しなければいけな
いポイントがあります。

これは、けっこう皆さんが陥りがちな罠と言えます。


それは・・・


「顧客の業務プロセスから見た機会」です。


もちろん、顧客の情報は、顧客ヒアリングを基に、S、W、O、T
に分けて分析されるわけですが、SWOT分析を前提にした顧客ヒ
アリングでは、顧客の業務プロセスまで詳細に把握できないことが
多々あります。


では、顧客の業務プロセスがなぜ大事なのか?


それは、顧客の業務を理解せずに、ソリューション(問題解決)な
んて決してできないからです。


「今ここで、あなたの主要な顧客の業務プロセスを全て書きなさい」
と言われて、さっと書くことができますか?

ソリューション型のビジネスでは、顧客の業務プロセスを把握する
ことは、基本中の基本です。


そして、顧客の業務プロセスを理解した上で、顧客がどのプロセス
で悩んでいるのか調べます。


まずは、自社ができることを考えないで下さい。
(自社でできなくことは他社と協業すればいいのですから)


顧客の悩んでいることだけを考えて下さい。


顧客が悩んでいることを解決できれば、それは絶対にお金になりま
す(生々しい話ですが)。


ぜひ、SWOT分析する際には、顧客の業務プロセスの視点も加え
て、分析してみて下さい。


そこには、お金になるネタがいっぱいあるはずです。


[チーフコンサルタント 斉藤芳宜]

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